
今回は、千葉県木更津市にある「龍宮城スパホテル三日月」で2024年3月21日にオープンした「のりものルーム」について、実際の宿泊体験をもとにした宿泊記です。
「飛行機ルーム」を第一希望にして予約し、運よくその希望が叶いました。
- 「のりものルーム」全10種と宿泊方法
- アクセス:木更津駅から送迎バスで移動
- チェックインとロビーでの待機
- 屋外展示:実物のバスと鉄道車両
- 宿泊したのは「315号室 飛行機ルーム」
- 『お祭りランド』:多目的な屋内アミューズメント施設
- 館内設備:ラウンジ・温泉・展望について
- 夕食:カート式ビュッフェで和洋中の充実した内容
- 早朝の連絡橋で、満月・日の出・富士山の競演
- 朝食:「おらが丼」で始まる房総の朝
- 総評:飛行機ファンと子連れ旅行の交差点としての価値
「のりものルーム」全10種と宿泊方法

今回新設された「のりものルーム」は、以下の10タイプです。すべて3階に集約されており、フロア全体が子ども向けにデザインされています。廊下のカーペットもパステルカラーで、ホテル全体のイメージとは一線を画す設計です。
| ルーム名 | ベッド構成 |
|---|---|
| SLルーム | ベッド2+ソファーベッド1 |
| ロンドンバスルーム | ベッド1+2段ベッド1+ソファーベッド1 |
| 飛行機ルーム | ベッド2+ソファーベッド1 |
| 船ルーム | ベッド2+ソファーベッド1 |
| トラクタールーム | ベッド1+2段ベッド(上段のみ)+ソファーベッド1 |
| アドベンチャールーム | ベッド1+2段ベッド1+ソファーベッド1 |
| 消防車ルーム | ベッド1+2段ベッド1+ソファーベッド1 |
| パトカールーム | ベッド2+ソファーベッド1 |
| 工事車両ルーム | ベッド2+ソファーベッド1 |
| 宇宙船ルーム | ベッド2+ソファーベッド1 |
予約時には、希望の部屋を最大第3希望まで記入可能です。ただし、どの部屋になるかは当日、部屋の前にいくまでわかりません。
アクセス:木更津駅から送迎バスで移動

場所柄、車でのアクセスが基本となるホテル三日月ですが、公共交通機関でも訪れることは可能。JR木更津駅(東口)から無料のシャトルバスが運行されています。
公式サイトによれば、渋滞が起きやすい金・土・日・祝日は運行本数や所要時間に注意が必要との記述もあります 。
運行ダイヤ(2025年7月現在)
・月~木:日中に一定時間ごとに運行(詳細は公式サイト参照)
・金・土・日・祝:アウトレット渋滞等を考慮して運行(公式サイトに詳細ダイヤ掲載)
所要時間は約15〜20分程度。
乗車場所は木更津駅東口ロータリー。「逆さ狸の“きぬ太”君」がみえるので、それが目印です。
戻りのバス(ホテル→木更津駅)
帰りの時刻表も公式サイトに掲載されており、やはり平日と週末で若干差があります。アクアライン経由でのアクセスを想定して調整されているため、帰りも渋滞に備えて余裕をもつか、公共交通との接続を確認するのがポイントです 。
チェックインとロビーでの待機
チェックイン後、部屋に入室できる時間(15時)まではロビーで過ごします。
このロビーは、単なる待合空間ではなく、家族連れにとっても充実した施設となっています。


まず、フリードリンクとしてコーヒーやジュースのほか、ビールやスパークリングワインのアルコール類も提供されており、子どもはもちろん、お酒好きにはたまらない空間。また、お菓子も自由に取れるコーナーがあり、待ち時間の満足度は非常に高いと感じました。

ロビーの端には大きなプラレールの展示セットがあり、隣には子どもが自由に遊べるキッズスペース、そしてそこにもプラレールが用意されており、多くの子どもたちがプラレールの組み立てに夢中になっていました。
屋外展示:実物のバスと鉄道車両
ホテル敷地内の屋外スペースには、実際に営業運転されていた2台のバスと鉄道車両1両が展示されています。いずれも単なる遊具ではなく、地域の交通機関で実際に使用されていた“本物の車両”です。
鉄道の路線バス(2台)

展示されているバスは、いずれも小湊鉄道で運行されていた路線バスです。特徴的なのは、うち1台が内装や中吊り広告、運賃箱などがそのまま残されている点。観光用に改装された展示ではなく、運用終了時の状態を可能な限り保持しています。
もちろん、運転席にも自由に座ることができます。スイッチ類やレバーなども実物のままで、操作はできないものの、子どもにとっては「本物の運転ごっこ」ができる貴重な空間です。2歳の息子も運転席に座って、楽しそうに表情でハンドルを握っていました。
いすみ鉄道の鉄道車両


鉄道車両は、いすみ鉄道で使用されていたもので、こちらも実際に旅客輸送に使用されていた実物です。
車内は現在、ふわふわ素材のアスレチック空間に改装されており、靴を脱いで自由に遊べる構造になっています。柔らかい床材やクッション性のある遊具が配置され、転倒しても安心な設計です。
宿泊したのは「315号室 飛行機ルーム」

今回は、希望通り「飛行機ルーム」に宿泊することができました。



先述した通り、3階のフロアは子供向けのコンセプトルームが集結。フロア全体が子ども向けにデザインされています。廊下のカーペットもパステルカラーで、ホテル全体のイメージとは一線を画す設計です。



部屋に入った瞬間、視界に飛び込んできたのは、滑走路を模したカーペットと、壁面に並ぶ戦闘機のモデルプレーン。息子はカラフルな光景に輝かせています!


息子『このひこーき、ちょっと、どてっ!ってしてる!!』
照明はジャンボ機のデザインで、天井に機体のシルエットが浮かび上がるような設計です。

ジャンボ型政府専用機と感動の再会!
大型のハリウッドツインベッドの横には、航空機の座席がそのまま2脚配置されています。この座席には明らかに使用感があり、模造品ではないことがすぐにわかります。
この布地…どこかでみたことがある…。
やっぱり!旧政府専用機(ボーイング747-400)で使用されていた実物の座席です!

記者席のシートのようですね。ジャンボ型政府専用機の運用終了後、貴重な部品がどこへ行ったのか気になっていた方も多いと思いますが、その一部がここで静かに第二の役割を果たしていました。
長年追い続けていたジャンボ型政府専用機、こんなところで感動の再会を迎えるとは思いもしませんでした。


コックピットを模した操作パネルもあり、息子はしばらく「操縦中」から離れませんでした。
『お祭りランド』:多目的な屋内アミューズメント施設
ホテル三日月にはチェックイン前の時間を有効に使える施設として「お祭りランド」があります。宿泊者以外でも利用可能で、ホテル棟とは別の建物に独立して設置されており、雨天でも安心して過ごせる全天候型アミューズメントエリアです。
多目的な施設が複数入っており、大人から子どもまで幅広く楽しめるよう構成されています。

この施設の中でも特にユニークなのが、屋内釣り堀「横浜釣り堀王国」です。水槽内では魚ではなく、エビが釣れる仕組みになっています。
エビが大好きな息子は食べたそうにじっと水槽を見ていました。
館内設備:ラウンジ・温泉・展望について
5階ラウンジ:くつろぎと展望の空間

宿泊棟5階には、自由に利用できるラウンジスペースがあります。大きな窓が海側に向いており、東京湾越しに富士山を望むことができます。
特に夕方から夜にかけての時間帯は、太陽が沈んだあとの“シルエット富士”が空に浮かび上がり、赤紫に染まる空との対比が印象的です。


室内には複数のヨギボー(ビーズソファ)が設置されており、靴を脱いで身体を預けることができます。程よく照明も落とされているため、子どもが遊び疲れた後の休憩や、大人の読書・仮眠にも適した空間です。
展望に特化したスペースではありませんが、静かに“空と時間の移り変わり”を感じるには、非常に落ち着いた場所と言えるでしょう。
温泉:多彩な湯船と導線の工夫
温泉施設は「スパ棟」に位置し、宿泊棟とは連絡通路でつながっています。
入浴エリアは階層で分かれており、男湯が1階、女湯が3階に配置されています。
内湯・露天風呂ともに非常に広く、ゆとりある動線が確保されているため、混雑している時間帯でも快適に利用できます。
特徴的なのが、黄金色の装飾が目を引く「金の風呂」。龍宮城の名を冠する施設ならではの豪華な演出です。
プールとの連携(今回は利用せず)
今回は利用しませんでしたが、スパエリアはプール施設と直結しており、水着のまま移動して温泉に入ることも可能です。宿泊客のなかには、日中はプールで遊び、そのまま温泉で汗を流してから食事へ向かうという流れをとる方も多いようです。
夕食:カート式ビュッフェで和洋中の充実した内容

夕食は、食べ飲み放題のビュッフェ形式で提供されますが、専用のカートを押して回遊するスタイルが採用されています。
カートは子どもを乗せられるタイプも用意されており、2歳の息子もその中に座ったまま親と一緒に料理を選ぶことができました。ベビーカーのように移動できるため、子ども連れの家庭でも手間なく食事を楽しめる設計です。
寿司・海鮮系:質と演出の両立

この夕食ビュッフェの目玉は海鮮コーナーで、特に寿司とズワイガニの人気が際立っています。


寿司は職人が目の前で握ってくれるライブスタイルで、基本セットはマグロ・エビ・サーモンの3種。ただし、希望を伝えれば「マグロだけ」などのリクエストにも柔軟に対応してもらえます。提供されるマグロは中トロで、質も高く、味も濃厚。マグロ好きの自分にとっては、まさに理想的な環境でした。
さらに、ズワイガニは山積みで提供されており、好きな量だけ自由に取ることができます。カニ専用のハサミやフィンガーボールもリクエストすれば貸してくれます。
その場で調理:ステーキ・ホタテ焼き・ローストビーフ
海鮮以外にも、鉄板で焼いて提供されるステーキ、殻付きホタテの網焼き、ローストビーフのカッティングサービスなど、ライブ調理の要素が豊富に組み込まれています。




地元千葉の味を取り入れたメニューとして、竹岡式ラーメンも提供されていました。
もちろん子供メニューも充実。壁にインテリアのように下げられているドーナッツには子どもが群がり、アイスも食べ放題。子どもにとっても天国のような場所ですね。
飲み放題:種類豊富なアルコールとソフトドリンク

ビュッフェはアルコール類も含めて飲み放題。提供されている飲み物の種類が豊富で、以下のような内容が確認できました。
・日本酒(千葉県産を含む複数種)
・ウイスキー
・果実酒(梅酒・ゆず酒など)
・ビール(生ビールに加え、ホテル三日月オリジナルビールも提供)
・ノンアルコールビールやソフトドリンクも複数種



子ども向け演出:ロボットによる誕生日演出
会場内では、猫型ロボットが“ハッピーバースデー”の音楽を流しながらケーキを運ぶ演出が時折行われます。これはその日誕生日の子どもへのサプライズで、会場全体が拍手に包まれる光景もありました。
2歳の息子もロボットの登場に目を輝かせており、誕生日ではないものの、非日常の雰囲気を楽しんでいた様子です。こうした体験型の演出も、旅先での食事時間における満足度を高めてくれます。
夕食時間は90分制となっており、混雑する時間帯には少し待ち時間が発生することもあります。食事の満足度は非常に高く、「のりものルーム」宿泊と合わせて、全体の体験価値をさらに引き上げる要素となっていました。
夜の楽しみ:週末限定の花火イベント


金・土・日曜と祝日には、20時30分から花火が打ち上げられます。
この日は風速10メートルを超える強風が吹いており、中止の可能性もあるかと不安でしたが、運よく無事に打ち上げが決行されました。
屋外の開けたスペースや客室の窓からも観覧が可能で、夜空を彩る色とりどりの花火が、旅の一日を華やかに締めくくってくれました。
特に息子は、大きな音と光に目を丸くして反応し、最後まで楽しそうに夜空に打ち上がる花火を興味深そうに見つめていました。静かに見入っていた様子からも、しっかりと心に残ったことが伝わってきました。
早朝の連絡橋で、満月・日の出・富士山の競演


早朝、ホテル三日月の連絡橋に立つと、東の空には昇る朝日、西には沈みゆく満月、そして朝日を受けてやわらかく染まる富士山の姿が現れました。
空気は澄み、満月の輪郭も富士の稜線もはっきりと確認できる好条件。太陽が昇るにつれて富士山の斜面が淡い朱色に染まっていく様子は、刻々と変化する自然のグラデーションそのものでした。
この連絡橋は見通しが良く、空と山、月と太陽を同時に眺められる貴重なポイントです。早起きしてでも見る価値のある一瞬であり、旅の記憶に深く刻まれる朝となりました。
朝食:「おらが丼」で始まる房総の朝


ホテル三日月の朝食ビュッフェでは、房総らしい味を気軽に楽しめる名物メニューが提供されています。その代表格が「おらが丼」。
「おらが」は房総地方の方言で、「俺たちの」「自分たちの」という意味があります。つまり「おらが丼=自分たちの丼(自慢の丼)」という意味合いで使われています。漬け海鮮を中心に、アジ、オクラ、なめ茸等を組み合わせ、自分の『おらが丼』を作っていきます。
見た目はもちろん、味も新鮮で満足度が高く、朝からしっかりと食べたい人にもぴったり。旅行先の朝食にありがちな“無難なビュッフェ”とは一線を画す内容でした。




和食・洋食ともに選択肢は豊富で、焼き魚や味噌汁、パン・サラダ・卵料理なども充実。


エビ好きの息子は大好物のエビフライを見つけて大喜び。にっこり笑顔で朝からしっかりと完食してくれました。
一日のスタートを気持ちよく切ることができる、地元らしさと実用性のバランスが取れた朝ごはんでした。
総評:飛行機ファンと子連れ旅行の交差点としての価値

今回宿泊した「飛行機ルーム」は、飛行機の撮影や空港巡りとはまた異なる、「飛行機をテーマにした空間に泊まる」という、体験型の楽しさに満ちていました。
戦闘機のモデルプレーンや、ジャンボ型政府専用機で実際に使われていた座席など、マニアックな発見もあり、大人にとっても一見の価値があります。
一方で子どもにとっては、滑走路を模したカーペットや操縦ごっこができるコックピットパネルが大好評。息子も終始楽しんでおり、滞在中ずっと「パイロットさんごっこ」に夢中でした。
さらに、5階ラウンジでの夕景と富士山、温泉のリラックス、ビールと豪華ビュッフェ、花火など、大人にも充実のコンテンツが揃っており、「子ども優先の旅」とは思えないほど全員が満足できる時間になったと感じています。
特に息子にとっては印象深い体験だったようで、帰宅後も「飛行機ルームは何号室だったっけ?」と尋ねると、「315号室!」と即答。記憶にしっかりと残る旅になったようです。
観光や飛行機撮影の行程に組み込むのはもちろん、「乗り物」をテーマにした目的地そのものとして楽しめるホテル。また季節を変えて、再訪したいと思える場所でした。