飛行機さつえい奮闘記

旅客機の写真撮影やヒコーキ旅が好きなこうへいのブログです!

2025年10月11日:愛知旅行記2(大谷石の帝国ホテルからはじまる、明治村さんぽ!)

今回もひたすら明治村を歩いていきます。村内最大の目玉展示、帝国ホテル玄関からスタートです。

時代を超越し、今なお人々を魅了し続ける、帝国ホテル中央玄関
建築家フランク・ロイド・ライト設計の旧帝国ホテル中央玄関部。華やかさと独自の設計思想が融合し、高低差を活かした空間構成や精緻な装飾が特徴の名建築です。
これが一番の見所にして、私も一番見たかった場所です!

大谷石を使用した左右対称の建物。ここは朝の連続テレビ小説『まんぷく』でフロント勤務シーンで使用されており、ずっと見に行きたかったのです。

中二階にあるラウンジ。左右対称に同じものが右側にもあり、こちらは婦人用のラウンジ。右側は紳士用のラウンジ。

かつての帝国ホテル。旧帝国ホテル本館(ライト館)は、1923年(大正12年)に完成し、1967年(昭和42年)まで使用されました。この帝国ホテルは2代目。現在は同じ場所に3代目の帝国ホテルが建っています。
その3代目も建て替えが決定しており、2036年の全面開業に向けて工事が進められています。

噴水部にいるのは「護衛像(グリフィン像)」と呼ばれる装飾彫刻。まるでマインクラフトのようです。
霧雨が降り出し、帝国ホテルのなかで小一時間ほど休憩していました。ひたすら歩いて次々に建物を見ていくので、なかなか疲れます^^;


日本橋のシンボルとして愛された銀行建築、川崎銀行本店
東京・日本橋の象徴だった川崎銀行本店の外壁一部が保存されています。矢部又吉設計によるルネッサンス様式の銀行建築で、御影石積みの外壁とコリント式柱が特徴。現在は明治村で展望タワーとして再生されています。

長崎の小島で、信仰を支えた教会堂、大明寺聖パウロ教会堂
伊王島に建てられたカトリック教会堂で、フランス人宣教師ブレル神父の指導のもと、大浦天主堂の建設にも関わった大渡伊勢吉が施工。昭和20年代に鐘楼と入口が増築されました。木造平屋の入母屋造りで、内部は後期ゴシック様式の三廊式。漆喰塗の天井は交差リブボールトを模しています。

力感あふれる構造と繊細な意匠が同居した鉄橋、隅田川新大橋
新大橋は、明治41年に着工、45年に開通した隅田川の鉄橋で、日本橋浜町と深川安宅町を結びました。明治村には橋の一部(約23m)が移築されています。設計は東京市の技術者が担当し、鉄材は米国カーネギー社製、石材は常陸産が使われました。


水平床面の洋風石造アーチ橋、天童眼鏡橋
山形県天童市の倉津川に架かる石造アーチ橋で、旧名は多嘉橋(高橋)。幅7.7m、長さ13.3mで、地元の山寺石を使用。中国伝来の技術に加え、明治期には欧米の技術も取り入れられました。東北のアーチ橋は県令・三島通庸の土木政策の影響を受け、この橋はローマの水道橋のような水平な床面が特徴です。

八雲が夏に過ごした海辺の町家、小泉八雲避暑の家を利用した、駄菓子屋 八雲
一部の建屋はレストランとなっていたり、駄菓子屋となっていたりします。

アメリカから輸入し活躍した蒸気機関車、尾西鉄道蒸気機関車1号
明治29年、尾西鉄道が開業時に米ブルックス社から購入した2B1型タンク式機関車。大正14年に名古屋鉄道へ引き継がれ、後に新潟・二本木駅近くの工場で入替作業に使用されました。

規格木材による構法のさきがけ、シアトル日系福音教会(旧シアトル住宅)
シアトルに建てられた住宅で、1930年代に日系移民が所有。戦時中の強制収容で家を失い、戦後は教会として使われました。日系一世の減少に伴い明治村へ移築。2×4構法を用いた先駆的な住宅です。

渡り廊下で結ばれた陸軍付属病院、名古屋衛戍病院
名古屋城内に設置された陸軍名古屋鎮台の附属病院で、明治村には管理棟の一部と病棟、渡り廊下が移築されています。木造平屋の桟瓦葺きで、吹き放ちのベランダが特徴。もとは6棟が中庭を囲む分棟式で、洋式病院の典型的な配置でした。

渡り廊下の先は当時のレントゲン機が展示されています。

簡素で堅牢な兵舎、歩兵第六聯隊兵舎
歩兵第六聯隊は、明治6年に名古屋鎮台の編成とともに設置された部隊で、兵営は名古屋城二之丸跡に構えられました。明治村には第十中隊の兵舎が約7割の規模で移築され、漆喰壁と上げ下げ窓が特徴。太い通し柱や斜め打ちの木摺など、堅牢な構造が施されています。

内部には当時の軍服が展示されています。
壮麗なバロック様式校舎の車寄、宗教大学車寄
東京郊外の巣鴨に新築された私立宗教大学(現・大正大学)本館の車寄部分を移築したもの。本館は中央に角ドームをのせた2階建ての洋風建築で、花崗岩の腰石を備えていました。高さ6.9mの車寄から、本館の壮大さがうかがえます。

居留地住宅の発展が一度でわかる、長崎居留地二十五番館
長崎の南山手二十五番地に建てられた典型的な居留地住宅で、三方にベランダ、各室に暖炉、上げ下げ窓と鎧戸を備えています。20年後に別棟が増築され、和室を含みつつも洋風の外観に統一されています。

内部は当時栄えていた端島(軍艦島)の展示物。当時の様子をミニチュアで再現しています。

和洋意匠を巧みに折衷した、商人一家の別荘、川又右衛門邸
兵庫県西宮市甲東園に建てられた大阪商人・芝川又右衛門の別荘。
設計は建築家・武田五一。木造2階建てで、1階は洋風ベランダとボウウィンドウ、2階は和風ながら全体に一体感をもたせた構成。和洋折衷の住宅の好例です。
どことなく、耳をすませばの地球屋を彷彿させる建物。

次回は明治村最終回、明治時代にゆかりのある文豪の家を見ていきます。

【さつえい後記‐帝国ホテルでのティータイム】

旧帝国ホテル館内には、趣のあるカフェが併設されています。
コーヒーのほか、季節のケーキセットなどもいただくことができる模様。今回は時間の都合で立ち寄ることができませんでしたが、歴史的建造物の中で味わうコーヒーは、きっと格別なひとときになることでしょう。
次回はゆっくりとティータイムを楽しみながら、建物の細部に宿る美しさを堪能したいと思います。