引き続き明治村の探訪記です。ひたすら歩いて疲れてきました。しかも今回っている3丁目エリアは坂が多く、これがまた堪える^^;
元老が余生を過ごした総数寄屋造りの邸宅、西園寺公望別邸「坐漁荘」
明治の元老・西園寺公望の別邸として静岡県興津に建てられた「坐漁荘」。
駿河湾を望む風光明媚な地にあり、玄関や主屋の屋根が重なる風格ある構えです。
昭和4年には洋間や化粧室、洋風便所などが増築されました。

現存最古の洋式灯台、品川燈台
品川燈台は明治3年(1870)に第ニ台場西端に建てられた洋式灯台。
フランス人技師ヴェルニーの設計で、赤色光を放つ日本初の不動紅色灯でした。
関東大震災で他の灯台が倒壊したため、現存する国内最古の洋式灯台です。
正面に見えるのは入鹿池。入鹿池は江戸時代に築造された人工池で、灌漑用水供給や釣り・観光地としても人気があります。
2025年5月14日、航空自衛隊のT-4練習機がこの入鹿池に墜落し、搭乗員2名が死亡しました。
ドイツ・バロック風の瀟洒な研究所、北里研究所本館・医学館
北里研究所は北里柴三郎が創設した伝染病研究施設で、ドイツ・バロック風の建築様式を採用。幾何学模様の意匠や北向きの観察室など、機能性と時代性を兼ね備えています。
北里柴三郎の最大の功績は、破傷風菌の純粋培養と血清療法の確立、さらにペスト菌の発見です。 これにより近代細菌学と予防医学の礎を築き、「日本近代医学の父」と称されました。
研究室。北里柴三郎は2024年7月3日から発行された新しい千円札の肖像となっています。
機械や建築材料の国産化に向けた努力の跡を見る、鉄道局新橋工場
内部には憲皇太后御料車(5号御料車)(鉄道記念物)を展示しています。
5号御料車は初の皇后専用車輌で、木製2軸ボギー車。天井画や家紋入りの布など、豪華な内装が施されています。


明治の2人の文豪が、数々の名作を生んだ家、森鷗外・夏目漱石住宅
この和風住宅は、明治の文豪・森鷗外と夏目漱石が相次いで住んだことで知られています。明治23年に鷗外が借り、『舞姫』や『文づかひ』などを執筆し文壇に登場。後に漱石が住み、『吾輩は猫である』を発表して名声を得ました。作品には家の描写も見られ、玄関脇の和室や中廊下には近代住宅の萌芽が感じられます。文豪たちの創作の舞台であり、近代文学と建築の交差点ともいえる住宅です。


『吾輩は猫である』の主人公である黒猫も鎮座しています。

明治初期の貴重な洋館建築の一つ、西郷從道邸
西郷隆盛の弟、西郷從道が建てた木造洋館は、外交官の接客や明治天皇の行幸にも使われた迎賓施設。フランス人設計者の影響を受け、金具や階段を仏国から取り寄せ、日本三景の陶板暖炉も設置。耐震性にも配慮された意匠が特徴です。


古都に出現した赤レンガの教会堂、聖ヨハネ教会堂
日本聖公会京都五条教会堂として作られた教会堂。ロマネスク様式を基調にゴシックの意匠を加えた教会建築。2階が十字形平面の会堂で、尖塔アーチ窓や竹すだれ天井が光を取り込み、開放感ある空間を演出しています。
1階は日曜教室や幼稚園として使用されていました。ここはキッズスペースとなっています。


牛肉販売が始まる波に乗り、神戸で開業、大井牛肉店
神戸の牛肉商・岸田伊之助が明治期に建てた牛鍋屋兼店舗。漆喰塗りの外壁や洋風の窓・柱で石造風に仕上げられ、当時の外国商館を思わせる意匠が特徴です。

牛鍋は明治時代に流行した、いわゆる『すきやき』です。
実際にこの店舗で牛鍋をいただくこともできます。

あ…歩いた…一日で16000歩、広大な明治村をひたすら歩いてすべての建物を流し見していきました。
本当にじっくり見ていたら一日では足りませんね。バスで犬山駅に戻り、犬山駅から名鉄岐阜線へ、名鉄岐阜までやってきました。

本日のホテルはホテルイルクレド岐阜。航空祭前日の宿が高騰する中、なんとか9000円ほどのお値段で予約することができました。

旅のログによると数年前にこのホテル、宿泊したことがあるようなのですが…覚えていません^^;
さて、天気予報を見ると…翌日の岐阜基地航空祭は曇りところにより雨。一緒に行く友人も行くのを取りやめたようです。
こんな天気なら…地上展示機だけ見に、9時くらいでいいやろ…と思いながら床につきます。
次回は岐阜基地航空祭編です!結局朝早く起きてしまうのですがね^^;
【さつえい後記‐明治村×ゴールデンカムイ コラボイベント】

明治村は歴史的建造物を展示する比較的年齢層の高い方に人気のレジャー施設。
ところが、行きのバスに乗っているときから、若い人や家族連れの姿が多いことに気づきました。ちょうどこの時期、明治村では『ゴールデンカムイ』とのコラボイベントが開催されており、村内を巡りながら参加できる謎解きイベントが行われていたのです。この日は土曜日。普段は静かな雰囲気であろう明治村も、多くの参加者で賑わい想像と少し違った活気を感じることができました。
アニメや漫画のファンが訪れることで、歴史的建造物にも新たな注目が集まるのはとても良いことだと感じました。