飛行機さつえい奮闘記

旅客機の写真撮影やヒコーキ旅が好きなこうへいのブログです!

2026年02月06日~02月07日:沖縄旅行記4(由布島の植物園とオオゴマダラの羽化、西表野生生物保護センターで“よん”に出会う!)

引き続き、日本一周フライト最終日、西表島・由布島の記事です。

由布島は島全体が植物園になっています。歩いて回りましょう。

由布島は、今では亜熱帯植物園のある観光の島として知られていますが、実はかつて人が暮らしていた島でもあります。島を歩いていると、ひっそりと残る石の門に出会います。それが、かつてこの島にあった由布島小中学校の門跡です。

奥には由布島公民館の跡が。

東日本大震災の津波で西表島に流れ着いた、気仙沼市の杭。

浜辺まで出てきました。

正面は小浜島。意外と近いです。逆に小浜島を訪れた際も西表島が見えましたね。

曇り空でも、透き通った海がとても綺麗。気温は18度。過ごしやすい気候でしばし波の音を聞きながらのんびり過ごしていました。


ブーケンビリアガーデン(温室)には花が咲いているブーケンビリアが。

実は「花」だと思っているカラフルな部分は、本当の花ではありません。
ピンクや赤、紫、オレンジなどの鮮やかな部分は 「苞(ほう)」 と呼ばれる葉が変化したもので、虫を呼び寄せるために色づいています。その苞の真ん中に、小さく咲いている白い花が本当の花です。

白の苞を持つブーケンビリアもあるのですね。純白で綺麗です。


これはオオベニゴウカン。オオベニゴウカンは中南米原産のマメ科の植物で、沖縄や八重山では庭木や観賞用としてよく植えられています。丸く広がる赤い花は一見すると花びらのように見えますが、実際には長く伸びたおしべが集まってできたもの。細い糸のようなおしべが放射状に広がり、まるで花火や化粧ブラシのような独特の姿をつくっています。

最後はちょう園へ。

温室内にはオオゴマダラが優雅に舞っています。オオゴマダラは日本では主に沖縄や八重山諸島に生息する、日本最大級の蝶のひとつ。白い羽に黒い模様が入った優雅な姿が特徴で、羽を大きく広げると10センチを超えることもあります。

そういえば、石垣空港のチェックインカウンター裏にオオゴマダラが飼育されていましたが、最近見ていませんね。人を恐れず、のんびりと甘い蜜を吸っています。


こちらはリュウキュウアサギマダラ。名前の通り、沖縄や八重山など南西諸島に生息するアサギマダラの仲間で、淡い水色の模様が入った半透明の羽が特徴です。


オオゴマダラの蛹は、まるで金属でできているかのように金色に輝くのが特徴です。
蛹にぶら下がっている蝶は今まさに羽化したばかりの蝶。羽が整うまで蛹にぶら下がっているのです。

羽化した数、とても多いこと。なかなか蝶の羽化したばかりの姿など見れませんね。貴重なシーンを見学しました。

帰りも由布島から、のんびりと水牛車で海を渡ります。
来るときと同じように、水牛がテクテクと歩き出すと、車輪が海の中の道をゴトゴトと進んでいきます。
途中で、水牛がふと立ち止まりました。御者さんが慣れた様子で木の板を取り出し、水牛の後ろにサッと立てます。そして一言。
「うんちしますね」
車内は一瞬クスッとした空気に。
どうやら水牛車ではよくある出来事のようで、御者さんもすっかり慣れた様子です。
ほどなくして、ほんのりと漂ってくる香ばしい香り……。
南の島の海の上で、まさかこんな場面に出会うとは思いませんでしたが、これもまた水牛車ならではの体験かもしれません。


西表島にわたり切るとバスが待機してくれていました。
沖縄県・西表島の豊かな自然を守る拠点として設立された「西表野生生物保護センター」へ向かいます。

ここはイリオモテヤマネコをはじめとする島の貴重な生き物たちの“いま”を知ることができる、小さなミュージアムのような場所です。

館内には、島に暮らす動植物の標本やパネル展示が並び、森や川、海がどのようにつながり合って生態系を形づくっているのかを、視覚的に理解できる構成になっています。特にイリオモテヤマネコの生態展示は見応えがあり、夜行性の彼らがどんな環境で生きているのか、どんな課題に直面しているのかを丁寧に紹介しています。

また、センターでは交通事故防止の取り組みや、外来種対策、保護活動の現場レポートなども発信しており、観光で訪れる人にとっても「島の自然とどう向き合うべきか」を考えるきっかけを与えてくれます。

これがイリオモテヤマネコの剥製、通称『よん』と呼ばれた保護個体です。
バスの運転士さん曰く、イリオモテヤマネコの剥製は国立科学博物館にもあるが、色褪せており、この西表野生生物保護センターの剥製が一番野生の個体に近いとのこと。


西表島では、イリオモテヤマネコのことを昔から「マヤー」や「ヤママヤー」と呼んできました。島の人々にとっては、特別な希少動物であると同時に、森の奥で静かに暮らす“隣人”のような存在でもあります。

『よん』は剥製となっていますが、骨格は別途取り出されて保存されています。
よんは交通事故に会い、保護センターで長期飼育されていた個体。野生に戻ることなく、なくなってしまいましたが、よんの存在で今まで明らかになっていなかったイリオモテヤマネコの生態が明らかになりました。よんは交通事故の影響で背骨が曲がっています。

これは日本一大きなシジミ、ヤエヤマヒルギシジミ。貝は大きいのですが、中身は小さく、一応食べられるそうです。

これにて全行程が終了!潮が引いてきて、マングローブの根が見えてきました。

そうそう、西表野生生物保護センターに滞在していた14時前はお迎えの便であるMM533便の出発時刻。しかし出発時刻を過ぎてもなかなかフライトレーダーに映らない…。
ふとニュースで、関東地方降雪予報のことをやっていたことを思い出しました。
成田空港のライブカメラを見てみると…見事に雪が降っています。なんだか嫌な予感がします…。

西表島では2期作の稲作りを行っており、2月は田植えの時期とのこと。

これはデイゴの木。THE BOOMの『島唄』という曲、とても有名な曲ですが、この一節にこのような歌詞があります。
『デイゴの花が咲き乱れ 風を呼び 嵐が来た』
デイゴが咲き乱れる年は大きな台風がやってきて、大変なことになる、という言い伝えがあるそうです。
このデイゴの木は西表島の指標として使われているそう。

大原港まで戻ってきました。あとは各自フェリーに乗って石垣島まで戻ります。

心配していたMM533便は搭乗完了しているものの、おそらく除雪作業に時間がかかっているのでしょう。ようやくフライトレーダーに写ったときは安心しました。
ざっくり1時間程度の遅れで帰ることができるでしょうか。…無事に成田に降りることができるのであれば^^;

次回は果たして本当に成田へ戻れるのでしょうか、MM530便搭乗記です。


【さつえい後記-JAL STORY】

由布島を歩いていると、ふと見覚えのあるロゴが目に入りました。
JALのタバコのような旧旧ロゴ、JAL STORYと描いています。
JAL STORYは、JALが各地の文化や人、風景を紹介していた企画で、旅先の“物語”を伝えるようなコンテンツでした。観光ガイドというより、地域の背景や暮らしを紹介する読み物のようなものだった記憶があります。
そんなロゴが由布島 に残っているとは思いませんでした。きっとこの島も、JALが紹介したくなるようなストーリーを持っている場所だったのでしょう。