今回は珍しく、旅行記となります。愛知県はよく訪れるのですが、観光したことほとんどないのですよね...。
電車の中で観光地の検索。地下鉄の一日乗車券を購入し、熱田神宮・南極観測船ふじ・名古屋城・名古屋テレビ塔を回っていきましょう。

セントレアから乗ってきた名鉄を名古屋駅で降りて地下鉄の一日乗車券を購入、南極観測船ふじを目指します。
…あれ、名古屋駅まで行かずに神宮前で降りてもよかったのでは…。
4面2線で捌いている名鉄名古屋駅。次々に電車がやってきます。
この日は土曜日、名古屋に到着した人、これから出発する人、ごった返しています。大きなカメラバッグをコインロッカーに仕舞おうと思いましたが、当然どこも使用中…。困り果てていたところに荷物を受け取りにきた人が。
運よく使用することができました。これで身軽になった!

名古屋市交通局のフリーきっぷは地下鉄24時間券(760円)の他に、土日祝日及び毎月8日限定の『ドニチエコきっぷ』が販売されています。
こちらは販売日限りの有効でお値段は620円。
明日は使用しないので、こちらを購入。3回乗れば元が取れそうです。

人混みをかき分けて名古屋市地下鉄の東山線を目指します。名古屋駅のクリスマスツリー。

大混雑の東山線に乗り、栄駅へ。名城線に乗り換え、そのまま名港線…のつもりが名城線左回りに乗っていたようです。
…先に熱田神宮に行きましょう。熱田神宮西駅で降りて徒歩10分ほど。
愛知県名古屋市熱田区にある神社で、約1900年前に創建されました。この神社は、日本の三種の神器の一つである草薙剣(くさなぎのつるぎ)を祀っていることで有名です。


境内は緑が生い茂り、神聖な雰囲気。

人が多いと思ったら七五三ですね。今日は11月の土曜日、絶好の七五三日和、一番多い日かもしれません。

熱田神宮の神楽殿。ここでご祈祷などが行われています。
神楽殿の前で写真を撮る方々で行列ができていました。

こちらが本宮。といっても手前の建物。さらに奥に鳥居があり、社殿があります。
奥は撮影禁止の模様、撮影していた観光客が警備員に次々と声をかけられていました。

金山駅まで戻り、名港線で名古屋港駅。このエリアは名古屋港水族館や南極観測船ふじ、名古屋港ポートビルなどがあります。
私のお目当ては南極観測船ふじ。

後ろに見える建物が名古屋港ポートビル。港を一望できる展望台があります。
南極観測船「ふじ」は、日本初の本格的な砕氷艦として1965年に建造されました。全長100メートルのこの船は、昭和基地への人員や物資の輸送を支援し、18年間にわたり南極観測に貢献しました。
現在、「ふじ」は名古屋港ガーデンふ頭に永久係留され、博物館として一般公開されています。
南極観測船は初代の宗谷、そして2代目のふじ3代目のしらせ(初代)4代目のしらせ(2代目)の4隻、すべてコンプリートです!

名古屋港水族館の横を通り、南極観測船ふじへ向かいます。
名古屋港水族館はシャチやイルカのショーが楽しめる大規模な水族館、展示生物は約540種36,000点にも及びます。

南極観測船ふじの近くには『タロとジロ』の像が。タロとジロは、日本の初期の南極地域観測隊に同行した樺太犬の兄弟です。
1958年、悪天候のため南極に取り残されましたが、1年後に奇跡的に生存しているのが発見されました。
…あれ、南極観測船ふじの時代とは関係ありませんね…。

かつて利用されていた雪上車も展示されています。

中に入ることも可能。かつて、この車両は南極で物資輸送、人員輸送に活躍。車内に入ると年代物展示物によくある、
古びた臭いで車内は充満しています。

ハンドルではなく、レバーでの運転なのですね。

南極観測船ふじは現在博物館となっており、船内では、操縦室や医務室、乗組員の居室などが当時のまま再現。
南極観測の歴史や成果を学ぶことができます。

船内入ってすぐのところにある食堂。

厨房は人形により当時の調理風景を再現しています。

通信室。

士官室は二人部屋。

医師も同乗しており、医務室は手術台も。実際にこの手術台で盲腸の手術も行われました。

長期間乗船する南極観測船、船内には理髪店も。専属の理髪員ではなく、乗務員の中で手先の器用な人が選ばれ、
出航前に特別訓練を受けています。

観測隊員室は三段ベッド。左側にたばこがありますね。今では考えられませんですが、当時は室内でもタバコが吸えました。

一番驚いた一般乗務員用のベッド。まるでタンカを3段重ねした簡易ベッドです。こんな場所で眠れるのでしょうか・・・。

ベッドには当時の乗務員が書いた落書き『人生楽あれば苦も又多し』があります。
一旦ここで切りましょう。次回も観光記、引き続き南極観測船ふじの船内を見学します。
【さつえい後記‐南極観測船宗谷】

各地の南極観測船を見て回っている私ですが、原点は1996年、祖父に連れて行ってもらった船の科学館で見たこの『宗谷』なのです。
その時のオレンジの船が非常に記憶に残っており、大人になって各地の南極観測船を見に行くようになりました。
船の科学館は既に閉館してしまい、建物も解体されています。祖父との思い出の場所がなくなってしまうのは残念ですが、祖父に連れて行ってもらった楽しい思い出は私の中に永遠に生き続けます。