2014年03月29日(金) ANA136便 那覇→羽田19:30→21:40
747-400D JA8961 座席:43C 那覇SPOT:35 羽田SPOT:65 高度:39000ft 区間マイル:984mile 20670円(旅割60)

ANA136便で’一旦’東京に戻ります!
3月29日のANA136便は元々ジャンボ機のラストフライトと言われていた便で、ANAのジャンボグッズにも『3月29日 LAST FLIGHT』と書かれたものが何個か作られていました。その為、私も9月1日に旅割60にて予約を行っていました。後から3月30日、及び3月31日のフライトが追加となった為、この便はラストフライトとはなりませんでした。

ANA137便を降りてきた乗客、及びANA136便に搭乗する乗客、やはりジャンボ・ファンが多いようです。ジャンボの前では大撮影会が始まっていました。

使用機到着遅れの為、ANA136便は19時45分の出発に変更となっていました。…本当に19時45分に出れるのでしょうか(^_^;)

気づいたらジャンボ撮影行列もできていましたw

給油及びコンテナの積み込み作業中。背後にはJAL機がランウェイ18に進入しています。

550人が集まる出発ロビー、異様な熱気です。前日のANA137便とは大違い…!この日は土曜日、この便を狙って予約したであろうジャンボファンは多かったことでしょう。
ジャンボも『もうちょっと待っててね!』と顔を覗かせています。
これだけの人が一度に運べてしまうなんて、やはりジャンボ機は’ジャンボ’です。
出発時刻は更に遅れて19時55分に変更となっていました。

優先搭乗する方が多く、なかなか一般の乗客の搭乗がアナウンスされません。
私がゲートを通過できたのは19時53分、変更となった時刻まであと2分しかありません。絶対遅れますやん(^_^;)

那覇のランと夜のジャンボ。これを見るのも最後です。

『2階席』のプレートがある搭乗口のご案内。

笑顔のCAさんに迎え入れられ、L2ドアより機内へ入ります。

今回の座席は通路側の43C。L4ドア横の非常口座席です。私が旅割60で予約した時には既に窓側は埋まっており、2階席は通路側も全て埋まっている状況でした。
その中唯一空席となっていた通路側非常口座席を指定しておいたのです。この写真はL4ドアより撮影したもの。

私の座席からはこのような眺め。そういえばジャンボで機体後方に座ったことって…あまり記憶にありません。
本日のパイロットは高橋機長(PIC)と吉岡機長。定刻より40分近く遅れた20時07分、ようやくドアクローズ。目の前ではCAさんがドアモードの変更を行います。
アナウンスでは本日は気流が悪く、所々揺れが強い、離陸後しばらくベルトサインが消灯しないとのことでした。
20時11分、プッシュバック開始、外は暗く、窓側ではないので何処にプッシュバックしているのかわかりません。
那覇空港は相変わらず南風運用。照らされている吹き流しが強くなびいており、風が強いことを表しています。
タキシング開始しすぐにランウェイエンドに到着するものの、離陸準備が整っていないのか、着陸機がいるのか5分ほど待機。
20時22分、4発のエンジンを吹かしながらランウェイ18に進入、テイクオフローリング開始。
ジャンボの力強い加速と風の影響からか、あっという間に機首上げ。ガッコン!と音を立てて真下にあるメインギアが滑走路を離れます。
揺れが強いかとおもいきや、意外と滑らかな上昇。しばらくランウェイヘディングで飛行し、レフトターン。東京を目指します。
電子機器の使用制限がアナウンスで解除されましたが、ベルトサインはまだ点灯中。高橋機長によるアナウンスが入りました。録音していたのですが…エンジン音でかなりかき消され、聞くに堪えない状態の為、公開を見合わせます。文字起こししたので、雰囲気だけお楽しみください。細かい内容が異なっているかもしれません。
『ご搭乗の皆様こんばんは。操縦席よりご案内致します。本日もスターアライアンスメンバーANAの136便、那覇空港発東京行きをご利用頂きましてありがとうございます。
現在、指定高度39000ftに向けて上昇を続けています。現在積乱雲を避けながら飛行しています。ベルトサイン消灯までもう少々お待ちください。
本日の飛行時間は2時間を予定しています。航路上の天候でございますが、所々揺れる事を予想しております。シートベルトサイン消灯後も座席にお座りの際はどうぞシートベルトをお締めいただきますようご協力をお願い致します。
なお、本日皆様の那覇空港出発が40分ほど遅れております。羽田空港到着も40分ほど遅れ、22時30分頃の到着を見込んでいます。羽田空港の天候は晴れ、地上気温は摂氏17度、南風が強く、着陸滑走路はランウェイ22、22番滑走路
着陸後、スポットまでは約12~3分の地上滑走となり、更に遅れますことをお詫び申し上げます。
なお本日皆様にご搭乗頂いておりますこのボーイング747-400は皆様ご存知の通り、1990年より運航を開始しております。
当機JA8961型機ですが、平成3年より国内線使用機材として運航しております。飛行時間46000時間、距離に換算致しますと地球を120周できる距離を運航しております。
1990年より『より早く、より多く』をモットーに、順次当社はボーイング747-400を導入してまいりました。
世界各地で活躍してまいりましたが、その次代もやがて終わり、3月31日に退役、あと2日を残すのみとなりました。
なお昨日JA8960、最後まで残りました2機のうち1機がアメリカへ向け旅立ちました。
本日はANAの空の旅、ならびにボーイング747-400ジャンボの旅をごゆっくりお楽しみ下さい。本日のご利用誠にありがとうございます。操縦席より失礼します。』
その後も吉岡機長の声でしょうか。『後に3月30日、3月31日のフライトが追加になった為、当便はラストフライトとなりませんでしたが、いつもと違う客室の様子とのこと、いつもと違ったアナウンスを実施したいと思います』…とアナウンスが始まりましたが、こちらは完全に潰れてしまい、文字起こしすらできませんでした…。

10時40分、ベルトサインが消灯。このフライトではおとなしくしてようかと思っていましたが、多くの方が機内をウロウロしており、私も結局釣られてウロウロ…w
『ラストフライト3/31 あと3日!!』と書かれた紙を見つけました。

R3ドア前は一人がけのジャンプシートなのですね。

階段下のギャレー。端に乗客が依頼したと思われるログブックが置かれています。やはりジャンボ・ファンばかりのフライト、ログブックもあちこちのギャレーで山積みとなっていました。

CAさんはめちゃくちゃ忙しそうです(^_^;)

しかしギャレーを出ると笑顔で余裕のあるサービスをしてくれます。プロです…。

階段に貼られていた『GOOD LUCK 747』の紙は剥がれかけていました…。

この一枚でCAさんの忙しさを物語っています。ビヨーンと伸びたインターホンのコード、通常ならジャンプシートに座るかその場でインターホンを受け取りますが、ギャレーで作業しながらインターホンの対応しなければいけないほど忙しいようです。
そうそう、離陸上昇中は目の前のCAさんはインターホンで機内販売のことでしょうか。長い間サービスの打ち合わせを行っていました。CAさんは我々の要求になんとか答えられるよう、最大限の努力を行っている事を隙間見えました。
22時07分、ベルトサインが点灯。隣になった乗客と翌日より稼働する国際線ターミナルの増築部について話しているうちに機体はファイナルアプローチを行っていたようです。
機外カメラにはランウェイ22の進入灯、22時19分、ランウェイ22にランディング。リバースをかけて減速していきます。
左手には国際線ターミナルの増築部に既に機体の姿が。隣になった乗客の話によると、翌日の3時に増築部がオープンし、乗客が入れるようになるとのこと。
誘導路に向かっている途中、CAさんによるアナウンスが入りました。速記したので一部間違っている部分があるかもしれません。
『皆様、スターアライアンスメンバーANAをご利用頂きましてありがとうございました。
このボーイング747型機、明日3月30日に4便、3月31日に2便と計6便を残すのみとなりました。
就航当初よりご利用頂きました皆様、またピカチュウジャンボなどで私どもにたくさんの笑顔を見せて下さったお子様の皆様、今まで本当にありがとうございました。
退役にあたりご声援やねぎらいの言葉を頂戴しましたことを、この8961番機に変わりまして乗務員一同心よりお礼を申し上げます。3月31日までは千歳や福岡など日本中の空を飛行します。
明日は生憎の空模様ですが、空を見上げた際はお目にかかれることがあるかもしれません。
本日のご搭乗誠にありがとうございました。乗務員一同、次のご搭乗を心よりお待ち申し上げています。』
ジーンときたアナウンスでした。同時に、私が搭乗するジャンボが残す所ラストフライトであるANA126便のみであると思うと、寂しくなってきました。

22時28分、羽田空港65番スポットに到着!約40分遅れです(^_^;)

飛行中は全てのログブックを書けなかったようで、到着後、一気に書いていました。その為しばらく待機です。写真は私のログブックを書いて頂いている所です。

しばらく時間が掛かりそうなので、荷物を座席に置いて機内散策。R4ドアより。

他にも多くの乗客が機内に残り、機内散策を楽しんでいました。

R4ドアより撮影した写真に違和感を覚えたので、機体前方のPBBまで移動していきます。

この写真…何処と無く違和感…。ドア入ってすぐ左側にトイレ…基本的にドアの左側はジャンプシートになっているので、こんなことはあり得ないのですが…。

左開きが基本のジャンボのドアが右開きになっています。もうお分かりでしょうか。

R1ドアがオープンされているのです!夜遅い到着となるANA136便は時たまに隣のスポットのPBBを使用し、RPB(Right Passenger Boarding-bridge)として3箇所から乗客を一気に降ろすことがあります。今回の便は隣の64番のPBBを接続してくれました!
このRPB、メーカーでは『右ドアサービス』と言っていたり、『ライトサイドPBB』と言っていたりで、RPBという言葉は一般的ではないようです。

R1ドアでは、珍しくそしてジャンボでは最後となるRPB接続にジャンボ・ファンは大興奮、多くの乗客がR1ドアで記念撮影を行っていました。PBB操作担当のグランドスタッフも乗客のシャッター依頼に快く受けていました。

最初で最後のR1ドアからの光景。言葉にならないくらい感動しました。ジャンボの4発エンジンがよく見え、更に奥にはQ300も何気に写っています!

ジャンボの鼻。ピトー管も見えますね。某映画で折れてしまったやつですw
一旦座席に戻ってログブックを受け取り降機します。

PBBを1基没収された64番スポットではトリプルセブンがエンジンの整備を行っていました。

さぁ、到着ロビーでPRBの撮影です!


正面から!!この構図が撮りたかった!

少し引いて。
RPBが外される様子を動画で撮影しました。

いつものジャンボの到着風景に戻りました。

RPBが外れてもジャンボの前はヒコーキかぶりつきスポットです^^;
時刻は23時過ぎ、まさかもう23時を回っているとは思いませんでした。到着が遅れたのもありますが、それだけRPBのジャンボに夢中になって、時を忘れていたということです。

到着表示板には…ANA136便の表示はありませんでした。出るの遅すぎです(^_^;)
この日は遅い到着を見込んで家に帰らず、羽田空港近くにある『東横イン羽田空港』に宿を取っていました。本当は羽田空港内にある『羽田エクセルホテル東急』に泊まりたいのですが…べらぼうに高いですよね…w
翌日はANA137便出発まで、福岡及び新千歳へ飛ぶジャンボの撮影を行っていました!次回は3月30日、羽田空港編です。